柔道人口は減っているようですが、私のように40代になってから柔道を始める人もいます。柔道をやると、どんな良いこと悪いことがあるのか。これから始めてみようか悩んでいる人に、少しでも参考になればと思い記事にしました。
私はなぜ40代で柔道を始めたのか
私は運動とは無縁の人間です。
柔道の経験は、中学・高校の体育の授業のみ。柔道以外の武道・格闘技の経験は一切ありません。テレビゲームの格闘モノは結構好きでした。
そんな私が柔道を始めるきっかけとなったのは、海外での生活です。
私は過去に数年間外国での生活歴があり、とくに西洋の国では「お前は日本人だから空手を教えてくれ」とか、「日本人だから黒帯なのか?」ということをよく言われました。
また、周囲に柔道や空手で黒帯の日本人がいると、西洋人が強い憧れの眼差しで見るのです。
私も、そんな日本人に憧れたのです。
柔道を始めたのは42歳のとき。「何事も挑戦だ」と思い、道場を訪れたのでした。
柔道を始めて分かったこと
見るとやるのとでは大違いで、決して簡単なものではありませんでした。
「誰でも簡単に黒帯が取れるよ」なんて言えません。それなりの覚悟はやっぱり必要です。
稽古は、自分との闘いでもあり、自分の弱さ(心も体も)と向き合うことになります。
初めて乱取り(試合形式)をしたときのことをよく覚えています。
相手は中学2年の女の子(白帯)でした。始まった瞬間、強い力で襟を握られ、最後は何かの技で投げられてしまいました。たった2~3分の出来事です。
これまでの人生で、殴り合いとか、格闘技とか一切したことがありませんでした。相手は中学生の女の子ですが、体をぶつけ合って力の限りを尽くしたのです。その日はアドレナリンがマックスに放出され、夜も目がギンギンでなかなか寝ることができませんでした。
初めて対外試合に出場したときも、夜は興奮してなかなか寝ることができませんでした。
大人になってから柔道を始めて良かったこと
・自分の弱さと向き合うことで、謙虚になれます。
・筋肉がつきます。とくに腕・肩回りが太くなります。
・体の使い方が身に付きます。子供と遊んでいるときに、相手に怪我をさせずにアクロバティックな遊びができます。
・護身術になります。素手で襲い掛かられても、ある程度なら対処できる自信がつきます。
・「やるしかない」という感覚が身に付きます。試合場で、審判の「はじめっ!」の掛け声がかかったら、もう逃げることはできません。ここまできたら、相手が強そうでも「やるしかない」のです。
大人になってから柔道を始めて悪かったこと
・体型が変わります。体全体がゴツくなり、今まで着ていた服が着られなくなります。とくに肩回りに筋肉が付くので、袖がきつくなります。
・怪我が増えます。脚は傷だらけになります。しかも、歳を取ると治りが遅く、傷跡が消えません。腕と脚は、傷跡で本当に汚くなります。お風呂に入ると痛いです。
・稽古をさぼると、弱くなっていく自分が嫌になります。
黒帯を取るまでにかかった日数
私は1年半かかりました。途中で脱臼、ひどい捻挫、肉離れなどで何度か離脱期間があり、試合に出られない期間があったため時間がかかりました。制度上、最低でも1年弱はかかります。
私の住む地域では、10人に勝たないと初段になれませんでした。(今もおそらく変わっていないはず)。15人目で条件を達成しました。
月に1回開かれる昇段大会に出場するのは95%が中学生です。4%が高校生。残りの1%が大人ですが、ほぼ20代。(数字は私の推測)
私が出場していたころに、他にも30~50代の参加者が数人いました。何となく気になって見ていましたが、私と同様、基本的に大人はみんな弱いです。ちなみに大人同士が試合をやることがないように対戦相手を組んでくれます。
不思議なのは、警察官とか自衛官がいないことですね。彼らも柔道をやっていると思うのですが、恐らく別の仕組みで昇段するのでしょう。もし警察官と中学生が戦う羽目になったら、中学生が可哀そうです。私のような趣味の大人が中学生と試合させてもらえるのは、ある意味助かります。
黒帯になって何が変わったか
本質的には何も変わりません。
ですが、外国で「俺は黒帯だ」と言えます。聞かれれば、の話ですが。
中高生の大会を見学に行くと分かります。白帯の子たちは、何かに怯えながら登場してきます。黒帯の子たちは、畳の上で堂々としています。
結局、ここに尽きるのではないでしょうか。少し自信がつく感じですかね。
まとめ
40代で柔道を始め、怪我と闘いながら何とか黒帯を手に入れた経験談を書いてみました。
もし、「柔道をやってみようかな」とお悩みの方がこれを読んでくださっているようなら、近所の道場に行ってみたらどうでしょうか。
新しい自分を発見できるかもしれませんよ。